日本女性学習財団による「人生100年時代のキャリアデザイン」オンラインセミナー10月22日開催

少子高齢化による労働力不足や、地方における人材確保の課題が語られるようになって久しくなりました。一方で、リモートワーク、副業・兼業、フリーランスなど、働き方の選択肢は確実に広がっています。

こうした変化の中で、一つの組織に頼り切らないキャリア形成や、自ら仕事を創り出す力への関心が高まっています。そのなかで注目されているのが「起業」という選択肢です。

2026年10月22日(木)、公益財団法人 日本女性学習財団が、オンラインセミナー「人生100年時代のキャリアデザイン~女性の起業と支援の可能性」を開催します。起業に関心のある女性はもちろん、女性のキャリア支援に携わる方にも参考になりそうな内容です。

起業を「キャリアの延長線上」にある選択肢として考える

本セミナーでは、女性のキャリア形成における選択肢の一つとして、起業を取り上げます。

起業と聞くと、特別な才能や潤沢な資金を持つ人だけのもの、というイメージを抱く方も多いかもしれません。しかし主催者は、これまで培ってきた知識や経験、人とのつながりを活かしながら、自分らしい働き方を実現するための、キャリアの延長線上にある選択肢と捉えています。

ただ、女性の起業を取り巻く支援制度は数多く存在するものの、それらが実際にどのような成果や課題を抱えているのかは、十分に知られていないのが現状です。

そこで今回は、女性起業の現状や政策・支援の実態を研究者の視点から学びます。あわせて、実際に起業し、教育機関を立ち上げた実践者の経験にも触れます。女性が自らのキャリアを主体的に設計するためのヒントを得られる場として企画されています。

登壇者は「研究と実践」の両面から語る2名

鹿住倫世さん:女性起業家研究の第一人者

基調講演を担当するのは、専修大学商学部教授で、日本ベンチャー学会の副会長を務める鹿住倫世さんです。

お茶の水女子大学家政学部を卒業後、現在の中小企業基盤整備機構に勤務。その後、法政大学大学院で経営学修士、早稲田大学大学院で博士(学術)を取得しました。高千穂大学を経て、2010年から現職を務めています。専門はアントレプレナーシップ、女性起業家研究、中小企業経営です。

厚生労働省の中央最低賃金審議会委員、経済産業省の中小企業政策審議会委員、川崎市産業振興協議会委員長などを歴任しています。女性の起業支援策についても、積極的に情報発信を続けています。

講演のタイトルは「女性起業の実態と支援のアリ・ナシ」です。数多くある支援策のうち、何が効果を上げていて、何が課題を抱えているのか。政策に深く関わってきた研究者の視点から、その実態が語られる予定です。

河北隆子さん:女性専門のビジネススクールを立ち上げた実践者

もう一人の講師は、一般社団法人日本女子経営機構の代表理事で、Authentic Leader’s Academia学長の河北隆子さんです。

総合オフィスサプライヤー企業や外資系人材派遣企業を経て、コンサルタントとして独立し、起業しました。日本初の女性専門の次世代リーダー育成ビジネススクール「日本女子経営大学院」を創立し、現在はAuthentic Leader’s Academiaとして発展させ、運営を続けています。生涯学習開発財団認定コーチ、GIAL認定シニアアクションラーニングコーチでもあります。

講演のタイトルは「女性のキャリアと起業:組織人・起業・女性ビジネススクールの創業ストーリー」です。組織で働く立場から起業へと踏み出し、さらに教育機関を立ち上げるまでの道のりが語られます。組織人としての経験が起業にどうつながったのかという視点は、これから一歩を踏み出そうとする人にとって、現実的な参考になるはずです。

ファシリテーター:吉岡容良さん

当日の進行を務めるのは、東海大学学術戦略研究所の特任講師で、起業支援チーム/URAの吉岡容良さんです。日本女性学習財団のキャリア支援デザイナーでもあります。

レジリエンストレーナーやキャリアカウンセラーの資格を持ち、現在は大学での起業支援事業に携わりながら、レジリエンス力に着目したビジネスメンターとしても活動しています。キャリア支援のキャリアは、河北さんが創立した日本女子経営大学院から始まったそうです。研究者と実践者の間をつなぐ役割が期待されます。

「人生100年時代のキャリアデザイン」で起業を選択肢に

主催者は、次のような方を対象としています。

  • 起業に関心をもっている女性
  • 女性のキャリア支援にたずさわっている方
  • 大学教員やキャリアカウンセラーの方
  • 登壇者の研究や実践に関心があり、話を聞いてみたい方

起業を検討している当事者だけでなく、相談を受ける側の支援者にとっても、支援制度の実態を知る機会になりそうです。

「人生100年時代のキャリアデザイン」開催概要

  • イベント名:人生100年時代のキャリアデザイン~女性の起業と支援の可能性
  • 日時:2026年10月22日(木)19:00~20:30(入室は18:50から)
  • 開催方法:オンライン(Zoom)
  • 内容:基調講演(鹿住倫世さん)、キャリア教育の実践(河北隆子さん)、質疑応答
  • 参加費:一般1,000円/日本女性学習財団関係者(キャリア支援デザイナー、賛助会員、OWL会員、財団理事・評議員・監事)800円
  • 定員:30名(先着順)
  • 申込方法:Peatixより受付(https://jawe261022.peatix.com/)
  • お問い合わせ:日本女性学習財団  jawe@nifty.com

定員は30名と少人数で、先着順です。また、お申し込み直後にイベント配信用のURLが送信される仕組みのため、お客様都合によるキャンセルはできません。申し込みの際は、日程をよく確認しておきましょう。

平日の夜19時開始ですが、申込者限定で見逃し配信も用意されています。当日の都合がつかない方も、後から視聴することが可能です。

主催する日本女性学習財団とは

主催の公益財団法人 日本女性学習財団は、1941年3月に設立された団体です。ジェンダー平等社会の実現をめざし、女性の生涯学習と次世代育成に関する調査・研究、人財育成、情報提供などを行っています。月刊誌『We learn』の発行も手がけています。

今回の講座は、財団のキャリア支援デザイナーの企画を、財団と協働で実施する事業です。

「起業」を自分のキャリアの選択肢に加えてみる

働き方が多様化し、人生100年時代とも言われる今、キャリアを一つの組織の中だけで完結させる必要はなくなりつつあります。起業はその選択肢の一つですが、実際に踏み出すとなると、制度の使い方や事業の始め方、周囲のサポートの得方など、わからないことが多いものです。

今回のセミナーは、研究データに基づく客観的な視点と、実際に起業した人の体験談という、性質の異なる2つの話を一度に聞ける機会です。起業を具体的に考えている方はもちろん、まだ漠然と関心がある段階の方にとっても、判断材料を得られる場になりそうです。

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