ヨガインストラクター、シンギングボウルセラピスト、ラジオMC、モデルと、幅広いフィールドで活躍するyucoさん。
企業向けのヨガレッスンから芝浦のサロン運営まで、多彩な活動の根底にあるのは「自分を愛し、セルフケアを行うことの大切さ」を伝えたいという思いです。
現在は、ヨガ・メディテーション・シンギングボウルを軸にした「セルフケア協会」の設立に向けて動き始めているといいます。これまでの歩みと、これから描く未来について、じっくりとお話を伺いました。

■今回お話を伺った方:yucoさん
ヨガインストラクター/シンギングボウルセラピスト/ラジオMC/モデル
アマン東京のスパや講談社「ランチヨガ部」など企業を中心にレッスンを行うほか、芝浦のサロンでプライベートヨガとシンギングボウルのセッションを提供している。ホリプロスカウトキャラバンや美魔女ファイナリスト経験を持ち、渋谷クロスFMでは生放送番組でMCを担当。ヨガを通じて自分と向き合う大切さを実感し、現在はヨガ・メディテーション・シンギングボウルを軸にした「セルフケア協会」の設立を準備中。「誰もが生きているだけで幸せ」と気づける社会を目指している。
著書『ながらヨガ』(主婦の友社/祥伝社)など多数
多彩な活動の基盤にあるもの

まず、現在の活動について教えてください。
活動の基盤はヨガインストラクターです。企業向けのレッスンを中心に、アマン東京のスパでは設立時からレッスンを担当していますし、講談社さんの「ランチヨガ部」、パソナさんの登録派遣社員向けのオンラインヨガなどにも携わっています。ほかにも、モデル・タレントの方々へのパーソナルレッスンも行っています。
また、今年の3月5日に芝浦でプライベートサロンもオープンしました。ヨガレッスンと、シンギングボウルのセッションを提供しています。
ヨガを始められたきっかけは何だったのでしょうか。
実は最初はダイエット目的だったんです。姉に勧められて、ホットヨガに通い始めました。2000年代の初め頃で、日本でフィットネスヨガやホットヨガが広まり始めた時期だったので、すごく気軽な動機でした。
ヨガは、呼吸にすごく集中します。呼吸に意識を向けることって、自分と向き合うことそのものなんですよね。続けるうちに、「自分と向き合う時間を忘れていたこと」に気づかされました。
また、自分が幸せじゃないと相手にも幸せを伝えられないとか、自分を自身が存在していることで周りに幸せを与えられる存在でありたいみたいな想いがベースにあるんですが、それがヨガの経典にも近いことが書いてあって。
ヨガの教えを通して、「存在して生きているだけでいい」という自分の考え方を、肯定できるようになったんです。
ヨガを始める前後でご自身にどんな変化がありましたか。
イライラや緊張感が減って、穏やかに自分軸で過ごせるようになりました。それと、体の不調や違和感、そのとき自分に必要なことに早く気づけるようになって、適切にケアできるようになったと思います。
シンギングボウルとはどのように出会われたのですか。
伊勢志摩にあるアマネムという宿泊施設で、初めてシンギングボウル※を体験したのですが、それが衝撃的で。
ヨガの最後にシャバーサナといってリラックスする時間があるんですが、そのときシンギングボウルの音を聴いただけで金縛りのような状態になりました。頭の中は働いているのに、体が動かないみたいな……。
その体験をきっかけに、より深く学びたいとネパール出身のセラピストの方からチャクラに沿った手法を学び、資格を取得しました。
今では、ヨガとシンギングボウルが活動のベースになっています。
※シンギングボウル:チベット仏教などが由来の、金属製の鉢を叩いたりこすったりして倍音を響かせる楽器・法具
渋谷のスタジオで見た「女性たちの変化」

以前は渋谷でスタジオも運営されていたそうですね。
はい。ヨガやピラティス、着付け、お花、お茶、メイク、骨格診断、カラーセラピー、ウォーキングなどを扱う定額制のスタジオでした。コロナ禍で閉鎖することになりましたが、とても思い出深い場所です。
参加された方々には、どんな変化があったのでしょうか。
外見や体、考え方まで、トータルでアプローチするビューティープログラムだったので、2カ月くらいで見た目も意識も大きく変わる方が多かったんです。自分の魅力や可能性に気づいて、前向きに動き出す姿をたくさん見てきました。
ミス・インターナショナルの準グランプリを受賞された方が出たり、ミスコンテスト向けのレッスンにつながったりもしましたね。
yucoさんご自身も「美魔女コンテスト」に挑戦されたそうですね。
ファイナリストに選出していただきました。自分の中で大きなターニングポイントになっています。コンテストでは、美意識が高くて前向きな仲間たちにたくさん出会い、たくさん刺激をもらいました。
自分より年上の方が、とても美しく、生き生きして輝いている。そして、めちゃくちゃ元気!(笑)それって、これから年を重ねていく自分にとっても嬉しいですよね。
そんな方々が身近に増えたというのは、本当にすごい自分にとってプラスになりました。
プライベートサロンで感じた「セルフケアの必要性」
今後「セルフケア協会」を立ち上げると伺いました。きっかけを教えてください。
自分でプライベートサロンを持ったことが、いちばん大きな契機でした。ヨガもシンギングボウルも、自分を癒してケアするための手段なんです。
でも、忙しい毎日のなかで自分のケアに時間を割けなくて、しかもそのことに自覚がないまま過ごしている方が本当に多くて。それが未病につながる可能性もあります。だからこそ「自分を愛して、セルフケアをする」ことの大切さを広めたいと思ったんです。
ご自身のサロンでは、利用される方にどんな様子が見られますか。
プライベートレッスンでは、仕事や家族のことなど、個人的な悩みを話してくださる方が多いです。ヨガやシンギングボウルの最中に、感情があふれて涙を流される方もいらっしゃいます。
ヨガやシンギングボウルが、本人も気づいていなかった心身の違和感や、疲れのサインに気づくきっかけになることがあります。シンギングボウルの倍音については、ドイツの医師が研究していて、脳波への良い影響が示されているという話もあるんですよ。科学的にも、東洋医学的な領域でも、これからどんどん良い面が解明されていくことを期待しています。
セルフケア協会でyucoさんが目指すもの
セルフケア協会ではどのようなことを伝えていきたいですか。
心・体・感覚の三本柱に加えて、衣食住という「人間としての生活の土台」を整える方法をお伝えしたいと思っています。体のケアはヨガ、心のケアはメディテーション、そして五感(センス)への働きかけはシンギングボウルやアロマです。今は、それぞれを専門にしている仲間たちと、準備の話を進めているところです。
どんな方に届けたいとイメージされていますか。
性別も肩書きも問いません。ご自身を整えたいという方には、ぜひ来ていただけたらと思っています。
芝浦のプライベートサロンは「庵」という名前で「茶室」をイメージした作りになっています。茶室って、にじり口といって体をかがめないと入れないような入り口になっているんです。
これは、武士であっても刀を外さなければ通れず、身分の高い人も低い人も、みんなが頭を下げて同じ姿勢で入ることで「茶室の中ではみんなが平等である」という精神を表しています。
プライベートサロンの「庵」も、肩書きや社会的な役割を持ち込まずに、ただ自分と向き合える空間にしたいという思いから茶室をコンセプトにしました。
セルフケア協会でも、肩書きや世間体をいったん手放して、生まれたままの自分に還れる場所にしたいです。物やお金、形式で心を満たすのではなくて、生まれたままの自分を愛せる状態に戻っていくこと。それがセルフケアの土台だと考えています。
将来的には、ヨガインストラクターやシンギングボウル、メディテーションの養成講座を開いて、講師を育てていくことも考えています。
「ラブアンドピース」な社会を目指して
セルフケア協会を通じて、どんな未来を実現したいですか。
誰もが「生きているだけで幸せ」だと気づいて、それを実感できる社会をつくりたいです。自分を愛せるようになれば、他の人にも深い愛情を向けられるようになりますよね。
その輪が広がっていく社会……まさに「ラブアンドピース」な社会を目指したいと思っています。

